もともと古代人が桧材を棒でもんで火をつくる方法を発見したことから『 火の木 』と呼ばれ
それが転じて『 ヒノキ 』となったと言われています。
「 ヒ 」には、「 良い 」という意味があるため、ヒの木と呼ばれたいう説もある。
福島県以南から九州まで分布
桧は杉と比べると、やや乾燥した土地を好み、杉より成長が遅く手入れも多く必要とする材である。
材の色は、淡紅白色。肌触りがなめらかで、肌目が非常に緻密。独特の艶と香りがあり、
強度に優れ狂いが少なく耐久性はトップクラスで活用範囲は広い。
土台・柱・垂木・根太・母屋・貫・敷居・鴨居 など桧は昔から日本の木の文化を支え、
その形成に大いに貢献してきた。
『日本書記』の中に「杉・楠の木は船に、桧は宮殿に」と記されているとおり、
その数千年も前の時代から桧が宮殿建築用として使用され、
最適最高の材であることが証明されている。
桧は独特の匂いがあり安息効果があると言われています。
その成分には 「 アルファピネン 」(注1)や「 ボルネオール 」(注2)や「 ヒノキオール 」
(注3)などの精油分によるもので、人間には心地よいが虫(ダニ・白蟻等)や細菌には恐ろしく嫌な匂いらしいです。
桧は、香りで心を癒す・・・・・この香りには精神を安定させる科学的パワーがあります。
人はいい香りをかぐと、自律神経の緊張がほぐれて血行がよくなり、心身ともにリラックスできます。
(アロマテラピー効果)
とくに、桧はその効果が高く精神安定剤の代わりに桧の精油を持ち歩くスポーツ選手もいるそうです。

(注1)アルファピネン:抗菌や解毒作用があり、野菜のみょうがにも含まれ精神安定にも効果があると
言われています。
(注2)ボルネオール:防虫や抗腐敗・解毒作用があり、入浴剤やアトピー皮膚炎等の薬剤にも使用されています。
(注3)ヒノキオール:抗菌・防蟻・リラックス効果があると言われている。

_________ ヒノキチオール と ヒノキオールは違う物__________
ヒノキチオールは基本的に台湾桧や青森ヒバに含有されている成分で、国産桧には微量しか検出されていません。その量は、ヒバの10分の1程度である。

多種類の天然植物の茎や葉などから微量に大気に放出されている成分を総称したもの。
「フィトン」とは植物を意味し、「チット」は雑菌を死滅させる能力という意味をもつ合成語で、
言わば「植物性殺菌素」と言われるものです。
効用は消臭・殺菌・殺虫・植物成長促進・爽快感促進・免疫促進などの森林浴効果で、
空気を浄化し人間の体に活力を与えてくれます。
桧は抗菌・防蟻・抗腐敗の効果が強く、例として、ひのき風呂と言った肌が触れる所やまな板や弁当箱等、
食材の調理や保管に使用されるなど滅菌効果が高いことがわかる。
■言葉の由来■
■分布■
■用途■
■香り■
■フィトンチット■
■成分特性■
桧のお話